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コンビニ・エバポ第31弾

導入事例紹介(ユーザーズボイス)

NMR測定前後のスケール試料サンプル回収と保存に重宝しています

今回は、有機合成化学分野で光触媒を用いた反応開発を研究テーマにされている小池隆司先生にお話を伺いました。(インタビュー先:東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所 助教 小池隆司様 )

コンビニ・エバポ 導入のきっかけ

代理店が配布しているカタログ広告で知りました。

活用方法

合成反応の途中に、反応の進行を確認するため少量の反応溶液からの溶媒留去や、触媒反応で合成した試料でNMR測定後に成分を回収する為の重溶媒の留去でコンビニ・エバポを使用しています。

<溶媒・容量等の実験条件>

装置を利用する学生の実験内容によって様々ですが、DMSO以外にもジオキサン、アセトン、塩化メチレン、クロロホルムなどの溶媒で、容器は10 mLのサンプル瓶、ミクロチューブを使用し、容量としては0.5~2 mLです。

実際使ってみて感じたこと

<利点>

希少な化合物などの少スケールの実験において、試料回収率の向上に繋がりました。高沸点のDMSOなどの極性溶媒を除くためには低沸点の溶媒を加え、分液操作で水相へ移しますが、コンビニ・エバポを使用することで、NMR測定後のサンプルをそのまま濃縮出来るので、作業効率が格段に良くなりました
作業効率という点では、突沸リスクがない為、コンビニ・エバポに容器をセットして開始さえすれば、他の実験作業へも注力できるようになりました。
また、保存容器であるマイクロチューブでそのまま濃縮できる為、省スペースで保管出来るようになりました。

<課題やご要望>

Spiral Plug と容器をセットするのに少し工夫が必要で扱いづらかったり、その接続部が壊れやすかったりですね…
(※小池先生のような貴重なご意見を多数いただくことがあり、2017年11月のモデルチェンジを行い、より使いやすい仕様に改善させていただきました。これからも多くのユーザー様の声を伺い常に改善し、価値ある製品を提供できるよう取り組んで参ります。)

取材者のコメント

今回お話を伺いました小池先生は、光触媒反応を用いて多様な機能をもつ新しい分子の開発をされており有機合成の実験過程においてNMR測定前後の成分回収率に課題を感じておられました。これまでは、少量のDMSOなど高沸点溶媒を留去する目的で低沸点溶媒を混和した溶媒をロータリーエバポレーターで飛ばしており、突沸リスクやフラスコからスクリュー管への移し替え時のサンプルロスの問題を抱えていました。コンビニ・エバポを導入することで溶媒希釈や容器の移し替えをする必要がなくなったことで、試料の回収率の向上とサンプルの保管場所の解消になり、更に突沸のリスク回避による安全性や作業時間の効率化が実現したなど、多くのメリットを感じていただいていることが取材でわかり、大変嬉しく思います。

(取材担当:渡辺・大竹・横沢)

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