ウイスキーTwice Upの見える化に迫る
アプリケーション
目的
多目的イオン源「ChemZo」を用いて、ウイスキーの香りを楽しむ「Twice Up」の測定を行った.
実験方法
イオン源 ChemZo バイオクロマト社製
質量分析計 compact QTOF Bruker社製
測定方法
Twice Up(赤):ウイスキー2mL+水2mL
ストレート(青):ウイスキー4mL
それぞれをバイアルに入れて、直接香気成分を測定した.
解析方法
Spectra Scopeの差分解析を用いてウイスキー
由来の香気成分を検索し、検出されたイオンのEICから香気成分の挙動を確認した.
結果
「Twice Up」はウイスキーを常温の水で割ることにより、ウイスキーの香りを楽しむ飲み方の一つです.水で半分に薄められるため、通常の分析手法では濃度も1/2になり、強度は下がると思われる。ところが香気を直接測定できる
「ChemZo」では、ウイスキー由来のエステルが2倍以上に跳ね上がっており、感覚的ではなく確かに香り立ちが上がっていることが分かる.また興味深いことに、2種類のエステルの香り立ちの挙動が違い、香気成分による継時変化の違いが確認される.「ChemZo」は前処理不要の為、分析に要する時間はわずか数分であった.
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