ホット専用ペットボトルの分析
アプリケーション
目的
多層構造になっているホット専用のペットボトルのそれぞれの層の違いをChemZo で測定し,Spectra Scope によって分析検討を行った.
実験方法
イオン源 :ChemZo バイオクロマト社製
質量分析計:compact QTOF Bruker 社製
測定方法 :ホット用ペットボトル3層を切り分けて(内,中,外) 0.6mg を 600℃ まで昇温しながらMS を測定.
解析方法 :Spectra Scope の 2 つの解析手法を活用した.
1)Polymer Engine(KMD解析)
2)IDS (差分解析)
結果
Fig.1に測定時の TIC を示した. 3-4min(300-400℃)には, 添加剤由来のピークが見られ、 4-5min (400-500℃)には PET の熱分解物が見られた. Polymer Engine の結果, 内層と外層には PET の熱分解物による繰り返し構造が見られたが, 中層には見られなかった.(Fig.2) IDS による差分解析で中層のみに含まれる化合物が複数見つかった. その中でも強度の強い m/z=247.1457は, 組成解析の結果 C14H18N2O2 と推測された. (Fig.3)
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