活性炭の脱臭過程のリアルタイムモニタリング | 理化学製品の株式会社バイオクロマト | 理化学製品の株式会社バイオクロマト

活性炭の脱臭過程のリアルタイムモニタリング

アプリケーション

はじめに

・活性炭は微細な穴を無数に有し、そこに多くの物質を吸着させる性質を持っているため、脱臭や水質浄化などに用いられる。
・活性炭の吸着速度は一律ではなく、「表面積」「細孔径」「表面極性」などの因子により左右される。
・吸着速度は一定時間ごとの断続的な測定により評価されてきたが、Volatimeshipを用いることで吸着過程をリアルタイムでモニタリングすることが可能となる。

 

試料

・活性炭を配合したニオイとり紙
・ティッシュペーパー(対象試料)
・ブルーチーズ(臭気発生源として)

 

 

方法

・Fig.1の分析システムを用い、右記の手順で測定を行った。

結果

・Fig.2 にブルーチーズ(臭気発生源) から検出された臭気成分のマススペクトルを示す。

 

・Fig.3 にいくつかの成分のEICを示すが、ニオイとり紙の挿入によって各成分が減衰することが確認された(上図) 。
一方、対象試料として用いたティッシュペーパーでは成分の顕著な減衰は認められなかった(下図) 。

 

・Volatimeship DART-MSを用いることで、活性炭による臭気成分の減衰挙動(吸着挙動) を視覚化することができた。
・成分ごとの減衰挙動を確認できるため、標準物質を用いた検討を行う事で消臭剤などの詳細な特徴把握や新規製品開発などへの応用が期待される。

 

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