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コンビニ・プレップ 第1弾

導入事例紹介(ユーザーズボイス)

天然物由来の生理活性成分をターゲットにした濃縮にとても重宝しています。

今回は、自社化粧品の原料開発の過程でコンビニ・プレップM2をご使用いただいているT様にお話を伺いました。

(インタビュー先:化粧品メーカー 基礎研究部門 T様)

コンビニ・プレップM2 導入のきっかけ

JASIS2018の際、御社の展示ブースに立ち寄ったのがきっかけとなり、コンビニ・プレップM2の検討を開始しました。
当時は、化粧品の原料開発でハーブや植物由来の原料からエタノール抽出したものを濃縮し、生理活性物質の検出確認を行っておりましたが、固相抽出を利用した成分の分画作業を取り入れたいと思っており、抽出したサンプルの濃縮時間の短縮も検討していたことから、興味を持ち始めました。

<デモ機を利用した際の印象>

デモの際には、50%エタノールで抽出したハーブと海藻から抽出した試料を持参しましたが、分画も迅速に行え、そのまま濃縮、乾固を簡易的に行えた印象でした。社内でこれまで確立したかった作業工程をコンビニ・プレップM2なら適用できると感じられました。

コンビニ・プレップM2 導入後の改善点


予想通り作業の効率化に繋がりました。
実は、私の部署内に以前はHPLCを保有しておらず、測定が必要な場合には、品質管理部に依頼をするか、外部へ委託するかしか方法がなく、HPLCの導入に至っても固相抽出のメソッドを持ち合わせていない状況でしたので、1日かけても精製などの処理が終わらないことは多々ありました。
しかし、現在はHPLCを保有したことにより、自部署で作業が行えるようになりました。前処理作業が最短で半日で済むようになり、1日で2.3検体の試料の処理が可能になりました

<濃縮装置コンビニ・エバポC1との併用>

「コンビニ・プレップM2」と同時に購入させていただいた濃縮装置「コンビニ・エバポC1」もエッペンチューブでそのまま濃縮する場合に活用しており、複数のフラクションや細胞をターゲットにした濃縮にとても重宝しています

芳香族系合成吸着剤と化合物との相性

天然抽出物を精製される際に幅広い分子量に対応する芳香族系合成吸着剤「ダイヤイオンTM HP20/三菱ケミカル社」を使っていますが、我々のように天然物から抽出する作業には相性良く、ポリフェノールなどを化合物から回収する際に役立つ吸着剤だと思います。
将来的には、現在使用している吸着剤では吸着できない糖なども取りたいと考えており、スケールアップ検討やメソッド開発に有効利用できそうだと感じています。

 

取材者のコメント

今回お話を伺ったT様は「コンビニ・プレップM2」を用いて天然由来の有効成分の探索をされています。
実際の作業を拝見しましたが、コンビニ・プレップM2で分画したサンプルをポータブルHPLCを用いた予備検討の後で、高性能なHPLCで測定するという工程を組まれております。この二段階の工程を経ることで、より確実な成分探索が行われていることが伺えました。
また、固相抽出部には通常60mlリザーバーが標準ですが、T様は150mlリザーバー用のアダプターを自作され処理量を増やすなど、独自の工夫をされており、化粧品の開発工程におけるスケールアップの検討などに今後も大いに役立つ可能性を感じていると仰っておりました。

(取材担当:大竹)

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